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【文部科学省】21世紀出生児縦断調査に関する調査研究
教育人財開発機構 編集部 2024.06.19
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文部科学省と厚生労働省が共管で実施している「21世紀出生児縦断調査」に関し、調査結果を活用した集計・分析の方向性についての検討、新たに盛り込むと有用と考えられる質問項目に関する検討や予備調査等を行い、21世紀出生児縦断調査を活用してのエビデンスの開発・提供、既存の統計調査に係る調査データの活用を通じたEBPMの推進、21世紀出生児縦断調査のよりよい実施を目指しています。
第21回調査のデータを含み、複数時点間の変化が把握可能な内容の分析テーマとして「性格特性」、「読書習慣」、「中学校卒業後の進路」、「大学生の授業外学修時間」、「大学生の大学院進学意向」、「大学生世代の精神的健康」について検討を行った。
また、21世紀出生児縦断調査の調査項目検討に資するアンケート調査を行い、回顧法による調査項目の活用などについて検討を行った。
その他、21世紀出生児縦断調査の継続実施にあたっての検討課題等について整理した。
「子どもの成長過程を解明するための長期的な縦断調査」実現に向け、ウェルビーイングに関する施策の検討・立案に資する分析が可能と考えられる調査項目や、学校卒業後も含めた子供の成長過程の解明に資する分析が可能と考えられる新規項目について検討を行った。検討は、調査対象者の多くが大学等を卒業、就職をして以降の調査について考える「第23回調査以降を想定した調査項目」と、「回顧的に状況把握を行うことを想定した項目検討」の大きく2点について行った。
特に「回顧的に状況把握を行うことを想定した項目検討」で検討した調査項目等については、実際に分析に資するか、有意義となるかについて「予備調査」を行うことを想定し、調査実施方法や、調査結果の分析を行う場合の方針案を策定した。
国内外の行政機関や研究機関(大学等)が実施しているパネル調査のデータを活用した、教育政策立案に係る公表内容(審議会資料等)の実例について情報を収集した。
また、平成13年児縦断調査の第19回までの調査票情報を用いて、「学校満足・意欲に関する分析」、「進路希望や実際の進路に関する分析」、「ウェルビーイング・非認知能力に関する分析」について、検討・分析を行った。
さらに、教育再生実行会議第十二次提言で求められている「子供の成長過程を解明するための長期な縦断調査(学校卒業後も含む)の検討」について、国内外の行政機関や研究機関が実施しているパネル調査の結果活用分析で得られた情報や、有識者ヒアリングで助言を受けた内容を踏まえ、今後の方向性として、「21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」、「21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)」、国立教育政策研究所の縦断調査「教育の効果に関する調査研究」の3つの既存のパネル調査について、それぞれのパネル調査の発展・活用可能性について検討を行った。
21世紀出生児縦断調査で得られたデータの二次利用申請を行って活用した研究のうち、「教育政策の立案に資する調査分析」及び「代表性の検証に関する分析」に関する研究・文献の情報を収集した。直接的に縦断調査のデータを扱う研究以外にも、他の類似パネル調査データを扱う研究も参照し、参考となる情報を収集した。
今後、縦断調査の調査票情報を活用した、社会的・経済的な格差是正をはじめとする学びのセーフティーネット構築に係る教育政策の検討・立案に資する分析が推進されるよう、実際に縦断調査の調査票情報を用いて、「大学等への進学(希望)」のテーマに着目した集計・分析を行った。
先行研究から把握される「代表制の検証」に関する考え方や方法等について情報を整理し、また、今後の調査・分析の参考となるよう、縦断調査の調査票情報を活用した集計・分析を行った。
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総合教育政策局参事官(調査企画担当)付