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【日本女子大学】クボタ筑波工場の食堂で学生考案メニューを提供!スマートミールを通した“楽しい健康づくり”研究進める

教育人財開発機構 編集部 2022.09.21

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【日本女子大学】クボタ筑波工場の食堂で学生考案メニューを提供!スマートミールを通した“楽しい健康づくり”研究進める
日本女子大学は、クボタ筑波工場と「楽しみながらできる健康づくり」をテーマにした取り組みを今年度から開始した。クボタ筑波工場の食堂において、学生が考えたメニューの提供やアプリを通した情報発信などを行い、学生の研究活動の充実と従業員の健康増進を目指している。
日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は、株式会社クボタ筑波工場(以下、クボタ筑波工場)とともに、「楽しみながらできる健康づくり」をテーマにした取り組みを今年度から始めている。クボタ筑波工場の食堂において学生が考えたメニューの提供や、アンケートに基づくアプリを通した情報発信などで、学生の研究活動の充実と従業員の健康増進を目指している。
 
8月31日(水)に開催された「野菜の日」イベントに学生たちが参加し、「日本女子大WEEK」を従業員にPRした
8月31日(水)に開催された「野菜の日」イベントに学生たちが参加し、
「日本女子大WEEK」を従業員にPRした

この取り組みは、家政学部食物学科 食経営管理学研究室(松月弘恵教授)の3年生8人が推進している。同研究室は給食や健康増進をテーマに研究しており、一方、クボタ筑波工場の食堂は本年、健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事である「スマートミール」認証制度※で最高評価の三つ星を獲得した。よって、両者の連携による「楽しみながらできる健康づくり」の相乗効果を期待している。

メニュー開発は、クボタ筑波工場で提供することを前提として、3年生前期の給食経営管理実習において、「スマートミール」の基準に従った献立を作成し、実際に100名の学生・教職員に提供して学内評価を受け、10回分のメニューを検証した。さらに、クボタ筑波工場の食堂で使用している食器を取り寄せ、献立の微調整をした後に、クボタ筑波工場の食堂を運営する給食会社(株式会社グリーンハウス)と提供の可能性を検討して5日分のメニューが完成した。クボタ筑波工場では、9月5日(月)から9日(金)を「日本女子大WEEK」として、学生の開発したスマートミールが提供され、完売となる日もあり、好評を頂いた。
 
提供されたのは「ピリ辛!厚揚げ回鍋肉プレート」や「さっぱり!鯖の甘酢餡かけ」など、主菜と副菜あわせて13品。スマートミールのポイントである厳しい栄養基準の他、「主食、主菜、副菜がそろっている」「野菜等が140g以上」「塩分が控えめである」などをクリアしつつ、男性が多い職場であることから食べ応えも感じてもらえるメニューを実現させた。 

「情報発信」では、学生たちが、栄養バランスの考え方や1日に摂りたい野菜量など、健康的な食事に関する情報をまとめ、7月から毎週クボタ筑波工場の従業員向けアプリで配信している。また、「日本女子大WEEK」にあわせて、開発したメニューやその特徴を紹介するオリジナルの音声動画も作成し、食堂のデジタルサイネージで流すなど、「楽しみながらできる健康づくり」を効果的に伝えるためのさまざまな工夫を行っている。
 
興味をもってもらいやすいように工夫したメニュー配信画面
興味をもってもらいやすいように工夫したメニュー配信画面

「アンケート調査」では、「日本女子大WEEK」で提供されたメニューを実際に食べた従業員の回答を回収。実際に食べた従業員からは「おいしくヘルシーなので定番メニューにしてほしい」「味のバランスが良く美味しかった」「野菜が摂れるので毎回食べています」などの感想が寄せられた。アンケートをもとに「メニュー開発」や「情報提供」の効果を検証し、今後の研究活動とクボタ筑波工場の従業員の健康増進の取り組みに活かしていく。

※「健康な食事・食環境」コンソーシアムが実施する「健康な食事・食環境認証制度」のことで、「スマートミール」を継続的に、健康的な空間で提供している店舗や事業所を認証する。「スマートミール」の基準は、厚生労働省の「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」(平成27年9月)や食事摂取基準2020年版を基本として決められている。