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【埼玉工業大学】DX時代のスマートファクトリーへ対応した新教育研究施設が稼働
教育人財開発機構 編集部 2022.05.25
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埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、略称:埼工大、https://www.sit.ac.jp/)は、DX時代のスマートファクトリーへ対応するエンジンアの育成に向けた最新の教育・研究施設として、工学部機械工学科の総合実験実習棟(通称:スマートデザインファクトリー)を今年度より稼働開始した。
総合実験実習棟(34号館)は、延床面積約2000m²の2階建で、これまで学内に点在していた実習機器や設備を集約し、機械工学関連の実験・実習・研究が効果的に展開できる環境を整備した。
この棟は、NCマシンや各種工作機械、AI・IoTなどの機能を搭載した最新の生産設備のあるファクトリーゾーンと、周辺技術の各種実験・実習を行える総合的なラボゾーンからなり、エントランスを中心に建物内に木材を使用し、自然と調和した温もりある、ものづくりの場となっている。
ファクトリーゾーンは、幅48mの無柱大空間による広々としたスペースの吹き抜け構造で、壁のない一体化した共有空間に6つのエリアで構成。工作機械の実習のための4つのエリアと、IoT設備を備えるエリア、学生の発想力を具現化するためのファブラボスペースとユニバーサルデザインやバリアフリーを検証するエリアが1つの空間に存在し、専門領域を超えたコラボレーションが生まれやすい環境としている。
また、2階ホールから実習工場全体が眺められるため、ものづくりの流れを俯瞰的に捉えることができる。大学の実習設備としては例の少ない、2.8tの天井クレーンも設置している。
一方のラボゾーンは、クリーンエネルギーとして注目の高まる水素エネルギーの活用として、水素吸蔵合金を利用した熱駆動型冷凍機用水素吸蔵放出装置や、地球環境問題の主軸となるエネルギ問題に積極的に取り組む設備、研究開発で生まれたさまざまな技術評価のための材料試験装置、その他、検査機器などを設置し、また屋上にはソーラーパネルも設置するなど、棟内全体がSDGsを学べる施設となっている。
以上のように、さまざまな角度から未来志向の総合的なものづくりの場として、棟全体で学内外のものづくりの「発信基地」を目指す。また、学生の興味や関心を引き出す工夫を積極的に取り入れ、「ものづくり」から「ことづくり」への発展を狙ったスマートデザインを生み出す場と環境を整備している。
<背景>
産業界では、世界的にデジタル変革(DX)の潮流が加速。製造業においてもDXが進む中、工作機械にデジタル技術を活かした、スマートファクトリーの実現が進んでいる。これからのエンジニアには、AI、IoT等を活用し、生産情報のデジタル化に対応したスキルや、SDGsを多様化するニーズに対応した製品デザインのスキルが求められる。また、世界ではエネルギに関わる問題も抱えており、各企業においてSDGsを達成すべく、さまざまな取り組みが進められている。
<特長>
総合実験実習棟は、新時代に対応するエンジニアの育成に向けた実践的な教育・実習のためのファクトリーゾーンを設けた。日本のものづくりが得意としてきた「すり合わせの技術」から、FA(ファクトリーオートメーション)を支えてきたNC工作機械群、そしてAI・IoTなどの機能を搭載した最新の生産設備までを、概ね時代の変遷になぞらえて配置したファクトリーゾーンがある。さらにこれを支える周辺技術の各種実験・実習を行える総合的なラボゾーンで構成され、棟全体で学内外のものづくりの“発信基地”を目指した運用がスタートしている。スマートデザインやスマートエネルギーに関わる設備を通じて実感的に学び、3Kから3S(Safety, Sustainable, Satisfaction)へと通ずるものづくりを考え、DX時代をリードする未来志向のエンジニアを育てていく。
●総合実験実習棟について
・主な設備:
旋盤、フライス盤、ボール盤、精密切断機、卓上グラインダー、ノコ盤(木材用)、ボール盤(木材用)、角ノミ盤、カンナ盤、油圧プレス機、CNC工作機械(一部IoT機能付き)、ワイヤーカット放電加工機、細穴加工機、射出成形機(IoT機能付き)、半自動溶接機、3D光造形機、3Dスキャナ、3Dプリンタ、小型レーザ加工機(マーキング、薄板切断)、ラップ盤、引張試験機、硬さ試験機、衝撃試験機
・概要:
鉄筋コンクリート造2階建、1階工場部と1階実験実習室4部屋および管理室、2階実験実習室4部屋と教室1部屋で構成。
延べ床面積:1981.74m²、幅48.0m、奥行き28.6m、高さ12.6m
<写真1:総合実験実習棟の外観>
<写真2:2階吹き抜け部より1階工場部分を望む>
総合実験実習棟(34号館)は、延床面積約2000m²の2階建で、これまで学内に点在していた実習機器や設備を集約し、機械工学関連の実験・実習・研究が効果的に展開できる環境を整備した。
この棟は、NCマシンや各種工作機械、AI・IoTなどの機能を搭載した最新の生産設備のあるファクトリーゾーンと、周辺技術の各種実験・実習を行える総合的なラボゾーンからなり、エントランスを中心に建物内に木材を使用し、自然と調和した温もりある、ものづくりの場となっている。
ファクトリーゾーンは、幅48mの無柱大空間による広々としたスペースの吹き抜け構造で、壁のない一体化した共有空間に6つのエリアで構成。工作機械の実習のための4つのエリアと、IoT設備を備えるエリア、学生の発想力を具現化するためのファブラボスペースとユニバーサルデザインやバリアフリーを検証するエリアが1つの空間に存在し、専門領域を超えたコラボレーションが生まれやすい環境としている。
また、2階ホールから実習工場全体が眺められるため、ものづくりの流れを俯瞰的に捉えることができる。大学の実習設備としては例の少ない、2.8tの天井クレーンも設置している。
一方のラボゾーンは、クリーンエネルギーとして注目の高まる水素エネルギーの活用として、水素吸蔵合金を利用した熱駆動型冷凍機用水素吸蔵放出装置や、地球環境問題の主軸となるエネルギ問題に積極的に取り組む設備、研究開発で生まれたさまざまな技術評価のための材料試験装置、その他、検査機器などを設置し、また屋上にはソーラーパネルも設置するなど、棟内全体がSDGsを学べる施設となっている。
以上のように、さまざまな角度から未来志向の総合的なものづくりの場として、棟全体で学内外のものづくりの「発信基地」を目指す。また、学生の興味や関心を引き出す工夫を積極的に取り入れ、「ものづくり」から「ことづくり」への発展を狙ったスマートデザインを生み出す場と環境を整備している。
<背景>
産業界では、世界的にデジタル変革(DX)の潮流が加速。製造業においてもDXが進む中、工作機械にデジタル技術を活かした、スマートファクトリーの実現が進んでいる。これからのエンジニアには、AI、IoT等を活用し、生産情報のデジタル化に対応したスキルや、SDGsを多様化するニーズに対応した製品デザインのスキルが求められる。また、世界ではエネルギに関わる問題も抱えており、各企業においてSDGsを達成すべく、さまざまな取り組みが進められている。
<特長>
総合実験実習棟は、新時代に対応するエンジニアの育成に向けた実践的な教育・実習のためのファクトリーゾーンを設けた。日本のものづくりが得意としてきた「すり合わせの技術」から、FA(ファクトリーオートメーション)を支えてきたNC工作機械群、そしてAI・IoTなどの機能を搭載した最新の生産設備までを、概ね時代の変遷になぞらえて配置したファクトリーゾーンがある。さらにこれを支える周辺技術の各種実験・実習を行える総合的なラボゾーンで構成され、棟全体で学内外のものづくりの“発信基地”を目指した運用がスタートしている。スマートデザインやスマートエネルギーに関わる設備を通じて実感的に学び、3Kから3S(Safety, Sustainable, Satisfaction)へと通ずるものづくりを考え、DX時代をリードする未来志向のエンジニアを育てていく。
●総合実験実習棟について
NC加工室
生産プロセス研究室
・主な設備:
旋盤、フライス盤、ボール盤、精密切断機、卓上グラインダー、ノコ盤(木材用)、ボール盤(木材用)、角ノミ盤、カンナ盤、油圧プレス機、CNC工作機械(一部IoT機能付き)、ワイヤーカット放電加工機、細穴加工機、射出成形機(IoT機能付き)、半自動溶接機、3D光造形機、3Dスキャナ、3Dプリンタ、小型レーザ加工機(マーキング、薄板切断)、ラップ盤、引張試験機、硬さ試験機、衝撃試験機
・概要:
鉄筋コンクリート造2階建、1階工場部と1階実験実習室4部屋および管理室、2階実験実習室4部屋と教室1部屋で構成。
延べ床面積:1981.74m²、幅48.0m、奥行き28.6m、高さ12.6m